2013年10月11日金曜日

最高の仲間と最高の舞台へ

僕はボートを漕ぐ事はできないから、1人で勝つことなんてまずもって無理である。
そもそも小学校の時から足が速いわけでも、球技が得意でもないスポーツ向きでない自分がここにいること自体不思議に感じることがよくある。
おそらくここまでやってこれたのはボートが「究極のチームスポーツ」であり、常に「仲間」が居たからだろう。

漕手が気まぐれでCOXに乗ると、絶対にCOXなんてできないとよく言っているが、それは自分でも同様で僕に漕手が務まるとは思えない。
ただそれだけにCOXというポジションには誇りを持っている。
自分の性格に合っているのだなと…。

ラダーワークは上手くないし、勝負勘もある方ではない。
コールもうるさすぎる癖は直らず、脚蹴りのコールなんてバレバレである。
それでも自分の持ち味だけで高校からやり通してきた。

それは

・常に最高の笑顔とテンションでムードメーカーとなる。

水谷コーチに「常に笑顔で居ろ」と言われた6月。
たしかに早慶戦の時は試合何週間も前から顔がこわばっていた。
下級生や他大学、OBから見たらこの4年間、早稲田の高橋はヘンテコな奴だと思われていただろうが、それでいい。
それが僕の立ち位置だったから。

最近RPでのメニューが多くて腰と背中がドンドンくるけど、集大成にふさわしいスピードのある8+に乗っている。
こんな異次元のスピード感をあと少ししか体感できないのは寂しいものだが、
岡本監督の言葉を借りて「漕手を殺す気でコールを掛ける」、漕いでいる漕手も観客も、無論自分も奮い立つようなレースをする。


4年チーフコックス 髙橋 拓哉

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